カルチュラル・スタディーズへの招待

明けましておめでとうございます。

2009年の幕開けです。非正規雇用の契約年数の削減や、次年度にやってくるアナログ放送の終焉と地上デジタル化など、社会構造や制度改革がどんどんすすんでいく、現在。あとから歴史の教科書に、「変動の世紀」などと書かれていくのかなあ、と思って、ドキドキわくわくしています。

文化史的にみると、この約20年間のすばやいグローバリズムと通信技術の発達によって、さまざまな興味深い問題が発生しています。グローバリズムアメリカ型新自由主義的資本主義の結末も見えてきた今日この頃、世界はどのように動いていくのでしょうか。

アニメーションというメディアも、そのグローバリズムと政治経済状況と、無縁ではありません。世界の動きから、文化を見る。この入門書として、「カルチュラル・スタディーズへの招待」を紹介します。

カルチュラル・スタディーズへの招待

カルチュラル・スタディーズへの招待

大学教授の著者は、ガヤトリ・スピバックの著書の翻訳者としても有名。英文学者でもあり、その見識は広い。でも、ご本人は夏はビーサン、山登りが好きなとっても気さくなおじさま。アニメーションに直接言及したものではありませんが、カルチュラル・スタディーズに興味がある人には、入門書として読んでみるのもいいかも。